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夏場の暑い室内は要注意!猫さんを熱中症から守るための注意と対策とは?

夏場の暑い室内は要注意!猫さんを熱中症から守るための注意と対策とは?
2019年8月15日

ここ数年、日本の夏は厳しい暑さに見舞われ、連日35度以上を超える暑さが続くなんて言うことも珍しくありません。

気温が40度を越えるような報道も度々見かけるようになりました。

猫さんを室内飼いしている我が家は、共働きのため日中は家に誰もいなくなります。

夏場のお留守番には特に気を使いますが、みなさんは猫さんの暑さ対策ってどうなさっていますか?

なるべく涼しく快適な住空間を作ってあげられるように、猫さんの熱中症や暑さ対策についてまとめてみました。


猫さんは暑さに強い?それとも弱い?

陽の当たらない狭くて薄暗い場所が大好きな猫さん。

一見暑さに弱い印象を持つ方もいらっしゃると思いますが、実は猫さんは暑さには強い生き物とされています。

猫さんが暗がりにいることが多いのは、涼んでいるというよりも外敵から身を隠すという理由のほうが大きいからなんです。

というのも、現在の猫さんのご先祖さまは砂漠で暮らしていました。

比較的暑さには強く寒さは苦手な動物と言われています。

他の動物に比べ、水を飲む量が比較的少ないのも砂漠に生息していた頃の名残りです。

ご先祖様の遺伝子の特徴は、現代の猫さんにも受け継がれてるんですね。

じつは猫さん、体温の調節があまり上手でない…

実は猫さんたちは、人間のように汗をかくことで体温を調節することが出来ません。

言われてみれば猫さんの毛が汗で濡れている、なんてところ見たことないです。

いっつもサラサラで羨ましい限りです。

とはいっても全く汗をかかないわけではなく肉球からは汗をかくことができますが、その微々たる発汗量では体温を調節することは出来ないんです。

実際、肉球からの汗は体温調節が目的ではないそうで、恐怖を感じたり緊張しているとき、高所歩行時の滑り止めや、テリトリーの臭い付けとして使われます。

遺伝的には暑さに強い猫さんのはずの猫さんですが、日本のような高温多湿の環境では体温調整がうまくいかないため、実際は暑さに弱いと考えて向き合ったほうが良いかもしれません。

猫さんが暑いときに取る行動

涼しい場所を探す

猫さんは快適にすごせる場所を探すのが上手です。暑いときは涼しい場所を見つけ出してすごします。

玄関のタイルや廊下のフローリングなどのひんやりしたところに、お腹をべたったとくっつけてじっとして体温を下げています。

ヘソ天で寝そべる

寒いときにまんまるになるのとは逆に、暑いときはおへそを上にしてびろーんと寝そべって、お腹から熱を放出して体温を下げています。

グルーミング

猫さんが頻繁に毛づくろいをしているようでしたら体温が上昇し、暑さを感じているサインです。

体毛を唾液で濡らし、その気化熱で体の熱を放出しています。

パンティング

猫さんは基本鼻呼吸ですが、体温を下げるために口で呼吸することもあります。

パンティング呼吸は犬と同じように舌を出してハッハッと呼吸し、口内の水分を蒸発させその気化熱で体内の熱を放出しています。

猫さんが口で呼吸している場合は体温の上昇が限界に近づいているサインでもあります。

熱中症の恐れもあるので猫さんの体温を一刻も早く下げてあげる事が大事です。

熱中症になりにくい環境を作るには

室内の温度を上げすぎず、猫さんも体温を調節しながら過ごすには様々な方法があると思います。

すべての方法を一度に実施するよりも、猫さんの居住状況や状態に応じて最適なものを選んで実施するのが良いかと思います。

冷房をつける

冷房で室温を下げるのが最も効果的な選択肢だと思います。

28℃の設定が良いと言われていますが、冷房が設置されている天井付近と猫さんが過ごす床付近の温度に差がある場合があります。

猫さんが寒そうに背中を丸くしているか、暑そうに伸び切っているのかを観察し、猫さんの丁度よい設定温度にしてあげるのが良いです。

ここで気になるのが電気代ですが、28℃で常時運転でしたらそれほど電気代はかかりませんし、タイマーで日中だけ可動させるのも良いと思います。

窓を開け外気を取り込む

風邪を通して熱をこもらせないために窓開けは有効ですが、外気が暑すぎる場合は逆効果になってしまいます。

状況を見て外気を取り込みましょう。

また猫さんの脱走にも注意が必要です。

直射日光を避ける

窓から差し込む直射日光は思っている以上に室内の温度を上げます。

猫さんの居場所が1室に固定されている場合や、外出時にケージでお留守番している猫さんの場合はカーテンを閉める等の注意が必要です。

お部屋の移動を自由にする

猫さんは自分が過ごしやすい場所を探すのがとても上手です。

猫さんが入っても問題ないお部屋を自由に行き来させることで、自分で涼しい場所を探しそこで過ごします。玄関やフローリング

などのひんやりした場所は、猫さんにとって快適に体温を下げることのできる場所の一つです。

お風呂場も出入りさせる際は、溺れ防止のため湯船から水を抜いておきましょう。

暑さ対策グッズを使う

ペット用の暑さ対策グッズを使ってみるのも一つの手です。

何が最適かは猫さんの好みによってくると思いますが、冷感生地のマットや、アルミプレート、大理石プレートなど様々な種類があり、お手入れも簡単でしかも比較的安価です。

ちなみに冷却ジェルが入ったタイプのマットは、爪で穴を開けてしまい内部のジェルが漏れ出すことがあるので舐めてしまわない要注意が必要です。

緊急時!猫さんの体温を下げる方法

体に熱を持っていいて、ぐったりして餌も食べない、水も飲まないような状態の場合は、直ちに獣医師に相談してください。

また、応急処置として上昇した体温を早急に下げてやる必要があります。

常温の水で体を濡らすのが一番早いのですが、濡れるのを嫌い暴れる猫さんなら、固く絞ったタオルで涼しい場所でカラダを覆うようにかけてあげましょう。

保冷剤をタオルに巻き脇の下などに当ててあげるのも効果的です。

更に風を当ててやることでより冷却効果が上がります。

早く冷やそうと思って冷水をかけてはいけません。

急に全身に氷水や冷水を浴びせると、末梢血管が収縮し温度の高い血液が各臓器に循環することになってしまい熱が発散を阻害します。

それにより深部体温が下がらず内蔵への障害がでてしまい逆効果になってしまうことがあります。

まとめ

  • 猫さんは暑さに弱い生き物として向き合う
  • 部屋の温度・状態を適切に
  • 猫さんからの「暑いです!」サインを見逃さない
  • 体調の異変を感じたら迷わず獣医師の診断を

猫さんの熱中症は飼い主の注意と対策によって未然に防げる病気です。

また、どの対策も難しいものではなく知ってさえいればすぐに実施できるものがほとんどです。

猫さんが元気に快適に過ごせる環境を心がけて夏を乗り切りましょう!