各種メディアで取り上げられている通り、新型コロナウイルス(2019 n-CoV)は世界中規模で感染が拡大しています。
ペットへの感染が報告されたものの、確率的には非常に稀のようです。
重要になってくるのは飼い主である私たちが感染してしまった場合です。
猫さんのウイルス感染だけでなく、飼い主が感染後にどう対処するかも重要です。
※2020年4月の段階で、犬、猫、トラの感染事例が報告されたため記事を修正いたしました。
新型コロナウイルスは猫にもうつるの?
2020年4月の段階で、犬(香港)、猫(ベルギー)、トラ(アメリカ)の感染事例が報告されています。
東京獣医師会の発表では、犬猫が感染した新型コロナウイルスが人間や他の動物に感染した報告はありません。
現時点では新型コロナウイルスに感染した人間から猫に感染しその猫が別の人間にうつす可能性はかなり小さいとのことです。
しかし、感染者と接触するなどして猫の被毛にウイルスが付着した場合、付着したウイルスから第三者へ感染してしまう可能性はあります。飼い主が感染している場合は注意が必要です。
状況の変化次第ではその可能性を否定することはできないので、常に正しい情報を入手し続けることが大事だと思います。
尚、猫が新型コロナウイルス(2019 n-CoV)に感染しているかどうかを検査する手段はいまのところありません。
猫さん固有の「猫コロナウイルス」はある
猫さん固有のコロナウイルス感染症はあります。猫腸コロナウイルス(FECV)や猫伝染性腹膜炎(FIP)がそうです。
ですが、コロナウイルスの種特異性が高いという性質のため、猫コロナウイルスが猫からヒトを含む他の種の動物に感染した例はありません。
飼い主が新型コロナウイルスに感染した場合
飼い主である私達が感染した場合は、他者への感染対策なもちろん猫さんのお世話をどうするかも考えなければなりません。
感染がわかった場合は、病院へ入院したり隔離された場所に行かなければならなくなる可能性があり、自分で猫さんのお世話のすることが難しくなります。
その際は信頼できる方にお世話をお願いしなければなりません。
同時にその方にうつさないように対策する必要があります。
お世話をお願いする際は『預ける』
感染者が生活していた部屋にはウイルスが残留している可能性が高く感染リスクがあるため、来てもらうのではなく「預ける」ことが大事です。
お世話を頼む際に注意すること
猫さんの被毛に付着したウイルスによる感染を防ぐため、被毛の洗浄しておきましょう。
また、お世話の際はマスクとグローブをつけてもらうこと、お世話ノアとの手洗いや消毒を行ってもらうようにお願いしておきましょう。
飼い主が感染しないことが一番大事
猫さんには感染しないとされている新型コロナウイルスですが、飼い主への感染はいつ起こってもおかしくない状況になりつつあります。
デマや嘘情報などに翻弄されないよう正確な最新情報を入手し、自分のためにも猫さんのためにもできる限りの対策を取ることを心がけましょう。