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【猫ニキビ・挫瘡(ざそう)】飼い猫の顎のかさぶたのような黒い粒ありませんか?それ、猫のニキビです。取り方や原因、対策を解説

【猫ニキビ・挫瘡(ざそう)】飼い猫の顎のかさぶたのような黒い粒ありませんか?それ、猫のニキビです。取り方や原因、対策を解説
2021年2月16日

最近ずっと気になっていた、こなつの顎についている黒い粒。

何かの汚れがついていると思っていましたが、取り除いてもしばらくすると同じ場所に何度もついています。
おかしいなと思い調べてみたら、どうやらゴミや汚れではなく猫さんのニキビのようでした。人間のニキビとは違い放置すると重症化する場合もあるようです。

猫さんのニキビとは

人間のニキビと同じく毛穴に余分な皮脂や汚れなどが詰まってしまうのが原因。
それが「コメド」と呼ばれる黒いつぶつぶとなって毛にくっつきます。
見た目はゴミか汚れのように見えます。猫のニキビは別名「猫アクネ」とか「挫瘡(ざそう)」とも呼ばれます。

猫ニキビの症状

症状の段階には、軽度・中度・重度の3段階に分けられます。

軽度…黒いポツポツが少し見られる位です。猫ニキビの事を知らないと、汚れか何かがくっついているな位にしか思わないくらいです。まだまだ自宅で対処が出来る段階で、この時点でコメドを取り除いておけば悪化を防げる場合もあります。

中度…脱毛していたり皮膚が固くなっていたりします。被毛が変色している事もありますので、殆どの場合この段階で異常に気がつくことができると思います。

重度…爪で引っ掻いて傷つけてしまい、出血や二次感染を起こす場合もあります。患部は相当痛ましい状況になっているので直ぐに受診して治療を始めなければいけない状態です。

猫さんのニキビの主な原因

猫ニキビの原因は、はっきりと特定されていないそうですが原因と考えられているものを紹介します。

ストレス

実は猫さんはとてもストレスに弱い動物です。強いストレスや日常的にストレスを感じていると免疫力が低下しバクテリアが繁殖し、それが原因となり猫ニキビができてしまうことがあります。
ストレスの原因となっているものを取り除くことで、本来の免疫力を取り戻せるかもしれません。
部屋の中で大きく模様替えした部分、新しく設置した電子機器、隣家で飼いはじめた犬の鳴き声、長すぎる留守番など、可能性はいろいろです。
これを機に猫にとってストレスフリーとなる最善の住空間を今一度検討してみましょう。

プラスチック容器

プラスチック容器には目に見えない無数の小さい穴が空いていて、そこにバクテリアが繁殖することがあります。
食事の際にバクテリアが繁殖してしまった食器にあごが触れてしまい猫ニキビができることが考えられます。
日頃から洗ってバクテリアが繁殖させなければ、あごに移動するバクテリアも少なくなり、猫の免疫力だけで自力撃退できるようになります。

アレルギー

アレルゲンに触れることでアレルギー性皮膚炎も猫ニキビの原因になります。
ノミやハウスダスト、カビなどの他に食べ物、植物、薬品という場合もあります。
何がアレルゲンになるかは猫さんによって違いますが、なかなか症状が改善されない場合は何らかのアレルギーの可能性もあります。

毛づくろい不足

怪我や加齢が原因で顔の毛繕いがうまくでず清潔な状態が保てないとバクテリアが繁殖してしまい猫ニキビができてしまうこともあります。

食べ物

エサの成分が体質に合わない場合、皮脂が過剰に分泌され、それがバクテリアにとってエサとなりバクテリアの繁殖が猫ニキビの原因になってしまうことがあります。
現在使用しているキャットフードの主成分が「穀物」や「コーン」となっているようなら、もう少しタンパク含量の高いフードに切り替えて様子を見ましょう。

ホルモンバランスの崩れ

猫さんのホルモンバランスが乱れることで猫ニキビが発生している場合もあります。特に去勢・避妊手術はホルモンバランスが乱れやすいので、あまりにもひどいという場合は獣医師に相談をしてみましょう。

不衛生な生活環境

猫ニキビの原因はバクテリアが皮膚に繁殖することです。そのため、バクテリアが繁殖しやすい不衛生な場所で生活をしていると猫ニキビはできやすくなります。
食器を洗わない、水を交換しない、お部屋を掃除しないなど、不衛生な環境であればあるほどバクテリアが繁殖しやすくなりますので、猫ニキビを防ぐためにも生活環境は清潔にしてあげましょう。

軽度の猫ニキビの手当の仕方

紹介する対処法は軽度(黒いつぶつぶが毛についている程度)の場合です。
症状が中度や重度の場合は獣医師に見てもらいましょう。

タオルを人肌の温度のお湯で軽く湿らせ、ニキビで出来た黒い粒を丁寧に拭き取ります。
絞ったタオルを電子レンジで人肌程度に温めるたものを使ってもよいです。
これは、怪我や高齢が原因で猫が自分で毛づくろいをできないようなときにも効果的です。

なお歯ブラシ等の硬いもので強引にコメドを取り除こうとすると、猫さんの皮膚に傷をつけて膿皮症の原因になってしまう場合があるので注意してください。

目の細かいノミ取りコーム等を使うと皮膚を痛めることなくきれいに簡単に取れますが、毛も抜けるので頻度が多い場合は注意が必要だと思います。
我が家の猫さんの場合ですが、お風呂で猫用シャンプーを使って顎を丁寧に洗ってあげたら症状が少し改善しました。

重要なのは黒い粒「コメド」の除去ではなく、皮膚の状態を改善することです。

ニキビの手当と同時に猫さんのストレス、住環境、アレルギーの可能性なども考慮した上で猫さんの身の回りの改善も心掛け、猫ニキビが早く良くなるようにしてあげましょう。