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【体験談】愛猫の動脈血栓塞栓症|こてつの場合

【体験談】愛猫の動脈血栓塞栓症|こてつの場合
2021年1月12日

こてつが亡くなってから約2ヶ月が過ぎました。

まだ、時折コテツの気配を感じてしまう日々です。何度も視界の端っこに現れた気がして目をやってしまいます。

こてつの病気やその時の様子について、落ち着いて振り返ってみました。

病気へ予備知識もなく心の準備も何もないまま、夕方に発症してから翌朝をむかえることなくコテツは亡くなってしまいました。

愛猫がこの病気にかかった飼い主の皆様は、我が家と似た状況だったのではないかと思います。

もし皆さんの愛猫さんが発症してしまった際に少しでも備えができればと思い、我が家の場合の経験談をまとめておくことにしました。

当時の状況を網羅できてはいませんが、皆様と愛猫さんたちのお役に立つことができましたら幸いです。

病気の発症について

動脈血栓塞栓症(どうみゃくけっせんそくせんしょう)は事前症状がわかりにくく、何の前触れもなく突然発症します。

そして発症してしまった猫さんは、かわいそうで見ていられないくらいものすごく苦しみます。

お医者さんからは苦しんでいるからといって撫でたりしないほうが良いと説明されました。

猫さんのストレスになるだけでなく、苦痛から飼い主の手を引っ掻いたり、暴れたりしてしまう場合があるそうです。

生存率や後遺症の重さに関わるため、症状が出てからなるべく早く処置してもらうことが重要です。

苦しそうに鳴いて足を引きずっている場合は動脈血栓塞栓症を疑い、直ちにお医者さんに診てもらうのが良いと思います。

発症後の行動について

予備知識のない状態では、冷静な対処や判断をすることはかなり困難かもしれません。

実際、私がそうでした。振り返れば、結果的にかろうじて必要最低限の行動ができていたという程度です。

猫さんの状況や症状から判断して行動を決めたというよりは、「苦しそうだからなんとかしてあげなければ」という一心で行動していました。

結果的に診てもらえる夜間病院を見つけ、そこに連れて行ったというだけです。

病気についてあらかじめ知っていれば、症状が出た時点ですぐ行動できたのではないか、あんなに苦しませることはなかったのではないかという考えが今も頭から離れません。

仕事中に子供から「こてつの様子がおかしい。足を引きずって鳴いている」と電話が来た時点では、「高いところから落ちて怪我したのかな」ぐらいの感覚だったので直ちに動物病院に連れていくという判断ができませんでした。

無駄に苦しい時間を増やしてしまったと思います。こてつを思い出すたびに今も苦しさを覚えます。

事前に病気のことを知っていれば、コテツが苦しむ時間を減らせたかもしれません。

治療費について

発症後は様々な処置や入院等で高額な治療費がかかります。

こてつの場合の治療費は、レントゲンや投薬、ICUへの1泊入院で約9万弱でした。

仮に病気を乗り越えたとしても重い障害が残ることが多く、その後の様々な費用について覚悟が必要です。

そして、とてもつらいことですがこの病気は高確率で再発します。

こてつを診てくれたお医者さんにも真っ先に言われました。

同じタイミングで入院と治療費が高額なこと、生存できても薬や再発時の治療費などがかかってしまうことについても説明されました。

我が家はペット保険の必要性は理解していましたが、3歳という若さから重篤な病気になる可能性が少ないこと、室内飼いのため大怪我をする確率も少ないだろうという判断で加入はもう少し高年齢になってからと、加入していませんでした。

事前にペット保険に加入しておくことで、躊躇なく治療を決断できますし費用の負担も軽減されます。

お金の問題ではないと思われることでしょうが、重い病気の治療費は現実問題として家計に影響してきます。

もちろん我が家もそうですが、捻出できる治療費には限りがあると思います。

どこまで治療するか、もしものときはどう見守るのか等、目を背けず向き合うことが必要だと痛感しました。

猫さんは大切な家族の一員だからこそ、事前にご家族と話し合っておくのが良いと思います。



さいごに

飼い主である私達が、少しでも早く、少しでも冷静に対処してあげられるように病気について事前に知っておくこと、そして万が一に発症してしまった場合に備えて準備をしておくことが大切だと強く思いました。

僅かばかりの経験ですが、少しでも皆様と愛猫さんたちのお役に立ていただければ幸いです。