廊下を走り去るカイくんの後ろ姿を眺めていたら。
お腹周りに謎のたるみが…
走ると、右に左にはみ出てしまうほどにだるんと垂れ下がっています。
肥満体ではないので、何かの病気かと不安になり調べてみると猫さん特有の現象のようです。
その名も「ルーズスキン」。
ルーズスキンについて調べたことをまとめましたのでぜひご覧ください。
猫さんのお腹のたるみ「ルーズスキン」とは?
ルーズスキンには猫さんにとって重要な役割があります。
ひとつめは、
①外的に噛むなどの攻撃をうけた場合、内蔵をガードするための防御装置としての役割。
②体が柔らかい猫さんがどんな体勢をとっても皮膚が突っ張って体の動きを阻害しないためのマージンとして皮膚に余裕をもたせるため。
なかなか猫さんらしい理由で納得ですね。
ただ、お腹のたるみがルーズスキンでない場合もあります。
それは、肥満によるお腹のたるみ。
ルーズスキンの見分け方
お腹のたるみの原因がルーズスキンなのか病気なのかを見分けるには、手で触ってみるのが一番です。
たるんでいるお腹の部分に触れたり、皮をそっと掴んでみてください。
皮だけをすんなりつかめる場合はルーズスキンの可能性が高いです。
逆にお腹が張っていたり、皮だけでなく脂肪がつかめる場合は、病気や肥満が原因かもしれません。
肥満や病気が原因のたるみには要注意!
たるみの原因がルーズスキンならばよいのですが、肥満や病気が原因でお腹が膨らんだり張ったりしている場合もありますので注意が必要です。
肥満
肥満は見た目だけではルーズスキンと見分けるのはなかなか難しい場合もありますが、手で触ったときに肋骨を感じられるかや、上から見たときに腰付近にくびれがあるかをチェックしてください。
手で触って肋骨を感じられず、くびれもない猫さんの場合、肥満の可能性があります。
排泄障害が起きている
腸や泌尿器でトラブルが生じている場合、便やガスなどを排泄できずに体内に溜まってしまいます。
その結果、お腹がぱんぱんに膨んでしまうことがあります。
トイレの回数が著しく減ったり、全くしていないような場合はすぐに獣医に相談しましょう。
腹水が溜まっている
感染症や様々な疾患、腫瘍が原因でお腹に腹水が溜まってしまっている場合があります。
腹水が貯まったお腹はパンパンに膨らんだり、固く張ったりしている場合が多いので手で触っていつもとは違う感触や張りを感じたら要注意です。
食欲がなかったり、食べたものを吐いてしまったり、下痢の症状がある場合はすぐに獣医に見てもらってください。
まとめ
ルーズスキンと肥満や病気の違いを見分けるには、お腹を触ってみて異常がないかをみるのが一番です。
病気が原因の場合、ルーズスキンとは違い、お腹が固く張っていたり、痛みがあるような場合は触られることを極端に嫌がったりすることもあります。
これに限らず、猫さんの体調で気になることがある場合は躊躇せずにかかりつけの獣医に相談してみることが大事です。
やはり、日頃のスキンシップで猫さん普段の様子を感じておくことでの異変にも気が付きやすくなります。
嫌がられない程度に日頃から手で触れて、猫さんの体のチェックをしておくことも大事ですね。