東北住まいの我が家は冬にエアコンだけで暖を取ると電気代がとんでもないことになります。
そのため石油ストーブが必須なのですが、昨年1台壊れてしまったので前から気になっていた対流式の石油ストーブを導入してみました。
猫さんたちに危険がないか心配していましたが、調べてみると想像していたような危険さはなかったようです。
対流式灯油ストーブとは
対流式灯油ストーブとは、芯で灯油を燃焼させて暖を取る昔ながらの石油ストーブのこと。
炎を燃やす理屈はろうそくと同じなので燃焼音はほぼ無音なのでとても静かです。
また、構造自体がすごく単純なので壊れにくく頑丈で長持ちです。
コロナのSLシリーズはレトロな外観とホワイトカラーが人気のストーブです。
ちなみに型番で製造年がわかります。型番の下2桁は製造年を表していて6622なら2022年製という意味。66は暖房出力6.6kWという意味です。
猫さんに危険はない?
燃焼中にストーブの上に乗って、やけどしてしまうのではないかと心配していましたが、そんなことはありませんでした。
初めて火を着けたときに近くによってきて、匂いを嗅いだり警戒していましたが、明らかに高温の熱を発するので本能的に近づきすぎたりはしないようです。
念の為、これは熱いものだと認知してくれるまで天板にやかんを乗せておいて跳び乗らないようにしておきました。
現在は慣れてきて真横に寝そべったりしますが、猫さんなりの距離感はしっかり把握しているっぽいですね。
初めのうちは高いところから降りたりする際にうっかり踏み台にしないように設置場所を選んだほうが良いと思います。
買ってよかったところ
高い暖房能力
このストーブ、コロナの家庭用ラインナップの中ではかなり高い暖房能力があるモデルで、戸建てなど木造建築で17畳、マンションなどのコンクリート構造なら23畳までのスペースを暖房する能力があります。
我が家ではリビングで使用していますが、リビングとキッチンあわせて24畳程度のスペースでもSL-6622の暖房能力で十分暖かくなります。
十分すぎるほどあたたまるので、子どもたちが半袖になりだしたら消してます。
作動音がしないのでとても静か
炎を燃やす理屈はろうそくと同じで、燃料に繋がった芯が燃えているだけなので燃焼音はほぼ無音でとても静かです。
かんたんな調理に使える
普段は室内の加湿目的でやかん載せてますが、焼き網使って焼き芋焼いたり、おでんの保温に使ったりしてます。
長時間加熱すると水分が蒸発するので要注意です。
停電しても使用できる
燃焼に電力を使わないため停電しても使えます。屋外でも使えるのでキャンプ用のストーブとしても優秀です。
着火の際に電池で作動する着火装置がついていますが、マッチやライターでも着火できます。
炎のゆらぎで癒やされる
オレンジ色に燃焼する炎や、ゆらぎを見ていると気分が落ち着きます。不思議ですよね。
気になるところ
燃料消費は多め
SL-6622の場合はファンヒーターに比べて燃料の消費が大きいです。
発熱量が大きいので仕方ありません。
温度調節しにくい
火力の調節の幅が小さいので、部屋の温度を調節するためにはつけたり消したりで調節しています。
着火は最大火力で、ある程度部屋が暖まり火が落ち着いたら弱める。それでも暑い場合は一旦消化する感じです。
一見手間がかかりますが、面倒だと感じるほどではないです。
着火消化の際の不完全燃焼臭
燃焼中はほぼ無臭ですが、着火や消化の際に石油が燃える独特の匂いが出ます。
特に着火用のレバーを長く押しすぎると黒煙がでて、石油が燃えた匂いを感じます。
わたしの場合は、小さい頃から慣れ親しんだ匂いなので悪臭だという認識がそもそもないのですが、慣れていない方の場合、強い不快感を感じる方もいるようです。
灯油の補充が面倒
石油タンクが本体と一体になっているため、燃料の補充の際はポリタンクをストーブ本体の横まで持ってくる必要があります。
使用の際の注意点
ストーブの上部に洗濯物を干さない
これは絶対にやってはいけません。洗濯物がストーブ上に落下すると火災の原因になります。
また、ストーブの周囲に倒れたり落下したりするものを置いてもいけません。
対流式ストーブによる火災の原因の多くは、可燃物がストーブ上に落下することで発生しています。
壁際に設置しない
ファンヒーターや反射式ストーブと異なり、全方位に熱が放射されるため壁際に設置すると壁が焼けます。
給油の際は必ず消化してから
ファンヒーターはタンクを抜くと自動で緊急消化する仕組みがありますが、対流式ストーブには有りません。
燃焼中でも給油できてしまいますが危険なのでやめましょう。
2シーズン使用してみた感想
2シーズン程使用していますが、ほんとに買ってよかったと思います。
20畳超のリビングでもこれ一台で温められるし、お鍋も乗せることができて一石二鳥だし、基本的には無音なのでとっても静かです。
石油ファンヒーターと比較すると多少の不便さはあるものの、メリットが圧倒的に上回ります。
猫さんたちもストーブの近くで昼寝したりするので見ていて可愛いですよ。
使い方を誤ると火災の原因になるので、そこだけは注意が必要です!