11月12日、こてつが永眠いたしました。
あまりに急の出来事で、心が追いつきません。
ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと言う思いばかりが頭をめぐります。
突然の発症
11日の夕方から突然様子がおかしくなり、足を引きずって苦しそうにしていため足の怪我ではないかと思い受診しました。
その日の朝まで何事もなく元気でいつもどおりの姿だったので病気が原因という考えはまったくなく、足を怪我をしてしまったと思っていました。
ですが診断結果は怪我ではなく、動脈血栓塞栓症という名の病気でした。
かかりつけ医が休みだったので別の病院に見てもらったのですが、その時点でこてつの命はもう長くないことを告げられました。痛み止めの注射を打ってもらい翌日かかりつけ医に診断してもらうようにということで帰宅しました。
帰宅後も苦しむこてつを見て、痛みだけでもとってあげられればと、夜間診療可能な動物病院を探しましたが残念ながら私が済む山形市にはありません。周辺の市町村でも探してみましたが、残念ながら時間外や休診日のため見つかりませんでした。
他院のWEBサイトで隣県宮城の仙台市に夜間救急動物病院があることを知り、急いでこてつを連れて行きようやく治療していただくことができました。
担当してくれた先生に、レントゲンや血液検査から分かったこてつの体の状態を教えていただいきましたが、私達にとってもこてつにとっても苦しく厳しいものでした。
虎徹の病気は、心臓でできた血栓が動脈に詰まり足が動かなくなり、肺に水がたまり呼吸もできず、激痛と苦しさを伴う病気なんだそうです。
発症した時点で致命的な状況になっている場合が多く、ネットで検索した治療方法の欄に「安楽死が推奨される」と書かれているのをみて手が震えました。
翌朝の電話
一旦自宅に戻り翌朝迎えに行き、それ以降はかかりつけ医に治療を引き継ぐ予定でしたが、残念ながらそれは叶いませんでした。
早朝に電話が鳴り、こてつの様態が悪化していると連絡をうけ直ちに病院に向かいましたが、向かう途中で亡くなったことを知らされました。こてつの最期を近くで見送ってあげたかったです。
横たわるこてつを撫でると、まだぬくもりが残っていてほんのり温かく、とても死んでしまったとは思えませんでした。
先生が最期の様子を説明してくださいましたが、全く頭に入らずあまり記憶に残っていません。
こてつはもう目を開けることも鳴くこともないんだという悲しみ。反面、こてつはよく頑張った、あの苦しみから開放されたんだという思いが交錯し複雑な心境でした。
とにかく早く家に連れて帰ってあげよう。お気に入りの場所でゆっくり休ませてあげよう。
帰りの車の中でもずっとそのことだけしか考えられませんでした。
こてつを連れ病院を出ると、担当してくれた先生が車の横で待ってくれていました。
その心遣いや、出来うる限りの治療、丁寧な病状の説明、最期まで手を尽くしてくださったことに本当に感謝しています。
こてつを家に連れ帰り子どもたちに会わせました。
それぞれのこてつへの想いがあるのでしょう。優しく撫でたり抱いたり話しかけたりしていました。
子どもたちの想いはきっとこてつに届いてると思います。
最後に
こてつは私達家族にとてもたくさんのことを遺してくれました。
楽しい思い出だけではなく、たくさんの気づきや学びを遺してくれました。
こてつの死を事実として頭では理解はしています。ですが、あまりに突然のことで生活の中にもうこてつがいないという感覚があまりありません。
ふとした瞬間に、視界の隅にこてつがいるような錯覚を日に何度もしてしまいます。
こてつはもういない、そのことを心が理解するのはもう少し先になるのかもしれません。
火葬までそう多くの時間は残されていませんが残り少ないこてつとの時間を大切に過ごし、みんなで見送ってあげようと思います。